うしみつどきメモ

オリカビ/創作/なんかアレですダラダラ書くとこ

KKH番外編『空からの来訪者』字コンテ KKHplot

番外編: 空からの来訪者

(漫画の下書き的なアレなので読めたもんじゃないです)

 

 

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近寄ってくる全身防護服のヒト 

「ヒト族を一体発見、防護服などの類を一切付けていない模様…交渉しますか?」

 

アズタ、驚いた表情で

「あ??珍しいな…おまえ、“ヒト”か?!」

どちらさま?

 

「もし、良かったら我々のデータ収集に御協力頂けませんか?」 

「は?ちょっと待て、そのまえに おまえ“カルムザイオン”から来たのか?」

「要するに健康診断です タダですよ おトクですよ」

 「はあ…ちょ ちょっと待て俺 今からラーメン食いに行くとこなんだけど食いながら話さねーか? ラーメンの本場だろ そっちは!」

 「ふむ…それにしても…生身で生活しているとは驚きですね…」

「あのさ 、まあいいんだけど とりあえずそのガスマスクみたいなゴツいのを外せば…「少々手荒ですがお許しを」

???が宙に舞って後ろに回る

「え”?!」

 「よっと」

 「捕獲“バインド”…ッ」

 (っって…ヒトには効かねーんだった!あの防護服も“金属”じゃない…?!)

振り返ると胸ぐらを掴まれるアズタ、空手か柔術かなにかの技かけられて地面に倒れる

「い“っ?!」

「…」

思いっきり頭打つ(ごっっっ と鈍い音) 

「っっっだぁあああ?!?!!!?!」

 

仰向けで倒れるアズタ

巨大なバックパックを上に乗せられているため、

もしくは技かけられているので身動きが取れない

 

「チクっとします」

???は腕を強引にまくり、血を抜く

 「ぐ…ぬ…ぬぬぬ」

(すげえ怪力…ビクともしねー)

 

ぱたぱたと向こうからもうひとり

「ジョシュアくん!!!!」 

「ジョシュアくん!!!!」

「もう…もうジョシュアくん! 何やってんの?!聞いて?!ホントやめて?!これ以上私の寿命縮めないで?!」

ジョシュアと呼ばれたヒト、パソコンでデータ見ながらふんふんと

「おお!すごい この辺り一帯の空気汚染度はヒト族の許容量を大きく超えています。しかし…適応している」

「…ッ」

アズタはすかさず転がって逃げる

「…お前らダレだ?ギアントロイドの住民じゃねーよな」警戒心丸出し

「わあああ!待って!待って!ちがうんだ!」

アズタ、身体中をぱたぱたと触って

(…ご丁寧に護身用のナイフまで盗りやがったなコイツ…)

「本当に申し訳ない、こ、これを!」

首から下げてるパスを見せる

 《カルムザイオン国家特秘機関:ヒト族衛生保護管理派遣員》

「カルムザイオン…“空”から来たのか?! 」

「そう、そうです ヒト族の国 空の未来都市カルムザイオンから来ました…」

「いつも思うんですけどファンシーなキャッチコピーですよね、ちょっと恥ずかしいです」

「(無視して)いやぁ 初めまして…まあ肩書きはちょっと長すぎてわかりづらいんだけど、要するにね 地上に分布しているヒト族の健康状態をウォッチして、その保護をする慈善事業なんだ」

「はあ…」

「っていうのを最初に言わないとだよジョシュアくん?!特攻ヤメてね?!」

「ほんで今の注射は何だよ?」

「いやいや!血を!血を抜いただけ!血液検査ね!それも説明せずに何をやってるんだきみは!!!」スパコーン

 「すみません…でも」 

「言い訳無用!本当に申し訳ない…完全に順序が逆なんだが、健康診察と処方の代わりに、我が国の研究推進のため、採取した血液の提供及び調査協力をお願いしたく…」

ジョシュアを無理やり土下座させている

「うーーん よくわかんねーけど…とりあえずソレを外してくれねえか?」

「…」 

「えっと…」

「顔が見えないのは落ち着かねえし…それ外したらお前ら死ぬの?」

カウンターを見るそぶり

「…仕方ない 基準値までまだ猶予はある、外そうジョシュアくん」

「んー、アレか、もうちょっと郊外まで案内しようか?」

「…かたじけない」

 

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街の外れっぽいところ

アズタ、人の腰くらいの高さの塀の上にしゃがんでる

(ちょっと距離をとって)

 

ヘルメット外すよ

ファサッとな!長髪黒髪ぱっつん女子

 

「交渉の余地があるとは思わず…先刻は失礼いたしました」

 

ぎくっ

(…は?若い女…?!)

 

「このエリアで1体、保護対象と接触しましたが敵意を向けてきましたので 迅速な判断をと思ったのです…」 

(筋肉なさそー… どこからあんな力が…)

 保護具外す先生

ヘルメットinヘルメット(安全第一とかかれている)

癖っ毛のグレー髪

(ヘルメット?!ヘルメットinマスク?!)

「いやあ悪かったよ…彼女はジョシュアくん 研究者としては優秀なんだが、いかんせん人格に問題が…」

「…だろうな」

「私の名はセンセイだ、よろしく頼むよ」

「先生?変な名前だな」

「私はジョシュアです」(握手をもとめる)

「…」

けっこう本気で威嚇

 

「センセイ、わたし威嚇されてます?」

「そりゃあ断りもなく血を抜かれたら当然の反応だろう」

「なんつーか…申し訳ないが今まで交流したことがない“種”とのファーストコンタクトは慎重に行う派なんだ、今までそうやって少しずついろんな種と仲良くなってきたから…」

「種?」

ジョシュアとセンセイは顔を見合わせる

 

「なるほど…この私の」

「プロポーションでは」

「少々刺激が強いでしょうか」

糞真面目にセンセイに聞く ポージングとりながら

「ジョシュアくんなに?!それ宴会芸?!スーパーポジティブハッピーガールかね君は?!」

「よく観察すると瞳孔が少し開いているのを確認できます、これはもしかすると、興奮反応と…」

 手でゴーグルをつくりながら(かわいく書きたい!)

「あーあーあーもういいから黙りなさい!」

「あの…センセイ」

「なんですか!」

「この保護対象Aとの交流はなぜか“球体類”とのそれを彷彿とさせます 見た目はヒトですが…反応や言動が…」

「アズタだ、その呼び方やめてくれ」

「保護対象A、アズタ、メモメモ」

 「まあね?たぶん生まれてからずっと…他種族とともにギアントロイドで生活してるんだろう、そしたらそういう感じになるだろうね」

 と、センセイ

 

「身元を照合してみますか?」

「いやぁ…その辺はノータッチでってお願いされてるからさ…あんまり複雑な事情が明るみに出るとそれはそれで政府から色々と…」

「で?何に協力すればいいんだ?」

「おっと、すまないねぇ…きみは随分と…なんというか、適応力が高いな」

「まーな 抵抗しても無駄だろうから…その女も体術使いと見た 俺はヒト相手じゃどう戦ったらいいか分からん」

 

両手を挙げて

 

「賢明な判断ですね 私は武術の師範代ですので」

カンフーの型で アピール

 

「なんだその…武術っての…すげえ気になるな…」ごくり

「いや、あのちょっと誤解があったらまずいんだが!安心してね?!何も私たちは脅して血液を集めたり臓器を買い取ったりするわけじゃないからってそれどんなヤクザーーー?!」

 

1人ノリツッコミ

しーーーん…

 

「もちろん同意を頂けないならこの、今採取した血液はお返しするよ!」

ずずいっ

「いや…ンなもん貰ってもどうしよーもねーよ」

 

「あ!失礼しました、これもお返しします」

ジョシュア、ナイフを持って近づく

「いっ?!」

 

「わーーー!!わー!!習わなかったの?!刃物を人に渡す時のマナーは?!考えよう!よく考えようね!はい!貸して!」

 

ゼエゼエ

 

「空のヒトってみんな…お前らみたいな感じなの?」

鞘も返してくれ

土下座して護身用ナイフをかえしている(もちろん柄をアズタ側に向けて)

 

「い…いや…私たちはだいぶ…空でも“はずれ者”なので…とくにこのお嬢さんはね」

スンマセン…

 

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トコヨにて、ソファに寝っ転がり、ぼーっと手元を眺めるアズタ

 

「なんだその宝箱はー?」

 

いつのまにか後ろからのぞいてる夜太郎

「うわっ びっくりした 帰ってたのか」

 

「…もしや、カルムザイオンから落ちてきた《落物》?そんなもん集めてたの〜?」

 

「おー…ヒガシ地区の“大清掃”のときにな…あそこはドロップポイントがあるだろ、カルムザイオンの」

 

「この本はなんだー?」

モザイクがかかった雑誌をかかげる

 

「それは…あんまりツッコまないでいただけると助かる」

 

「へー これがヒトの…」

 遮るアズタ

 「返しなさい!」

「これはなんだー?」

「しらねー アクセサリーか何かじゃないか? ちなみに蓋をあけると写真がはいってる」

 

「ふうん」

 

と、ロケットペンダントをひらく

 

〜回想シーン〜

 

センセイ

「はい、これ検診の結果ね。なんというか…ツギハギだらけ、奇跡的なバランスで動いている身体、という感触だな… もちろん肺はここの空気汚染に蝕まれているし、臓器や、それから君の右手…どれも“空医学”的見解から見ると完全にアウトなんだが。

まぁ…ここで下手に手を出してもバランスを崩すだろうという結果に至った、とくに処方は出さないよ。経過観察だね」

 

「はあ」

 

「アズタくん…一応、お知らせしておくけどね 《カルムザイオン》はヒトを拒まない 様々な保護プログラムもある、生活するには困らないだろう」

 

小さなカードを渡す

 

「もし来る気があるならここに連絡してくれればいつでも対応するよ」

「おー そりゃどうも…ご丁寧に」

「きみは驚異のスピードでここの環境に適応しているが…それでも、とてもじゃないが健康とは言えないんだ…もちろん、無理にとは言わんがね!」 

「うっす…」

「それから最後に!ひとつ、忠告をしておこう…

球体類や機械類は…ヒトの死に対して、恐怖 悲しみ 喜び そういった感情を抱くことはない」

「なぜなら死という概念じたいが 彼らの中には存在していないからだ」

 「…。」

 「つまりどういうことか分かるか?

君がたとえば窮地に立っていて、今にも殺されそうになっているとする…

そういう状況を目の当たりにしても、彼らは何も思わない

君が仲良くしているだれかが間違えて君を殺してしまっても、後悔したりしない…

死んでしまってもそれを悲しんだり、偲んだりする者は誰もいないんだ」

「…」 

「また、こうも考えてくれ

…球体類が ある日突然消えると言うのは知っているかね?ヒトの死とは全く違う質のものだが、まあ寿命のようなものだ」

「たとえば君の仲良くしている“球体“がいるとして…そいつもいつの日か必ず消滅する。それが明日なのか 10日後なのかはたまた3年後なのか…その消滅期というのは誰にも予測できない」

「或る日突然君のそばから消えてしまっても…その時に発生するさまざまな感情を分かち合う者は誰もいない」

「ここ、ギアントロイドで生きるとはそういうことだ」

「うーん…まあな?それはなんとなく わかる」

「想像してみたらちょっと怖くないか?…君は気にしないタチなのかもしれないが…」

「気にしないな!今のところは…」

 「なら良いんだが…今言ったことは よく覚えておくといい」

 

—-

 

「空から来たヤツに会ったんだってな!」

「おー 変なヤツらだったよ 連絡くれればいつでも住む場所用意するってさ」

「おぉ!空にひっこすのか?」

「いやぁ…そんな急に言われても正直…」

「そーなのか?」

「まあ住みやすいんだとは思うよ、そりゃあ

ここじゃあ不死身の怪物どもに囲まれながら日々生きていくワケだし…」

「…♪」(万華鏡をのぞいてる)

「空にも“解決屋”あるかな?」

「ないと思うぞ!空には“ケーサツ”っていう巨大組織がいるらしー!おっかねーやつらだよ!」

「へ〜〜 面倒臭そ〜〜〜 やっぱいいや…」

「でも、らーめんがめちゃくちゃウマいぞ!」

「まじで?!夜太郎おまえ行ったことあんの?!」

「うーん、入国したことはないけど、空への“中継地点”は、カービィ族も入れるんだ!エアライドのコース会場もある!おいら言った日はらーめんの屋台がでてたんだな」

「そりゃあヒトが発明した食いモンだから… 本場はウマいだろうなあ…」 

「揺らいでるな?」のほほ

「正直…魅力的だな〜〜〜」じゅるり

 

FIN